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improbable の解釈 Matahari

2018/05/26 (Sat) 05:39:14

Claremont さんが5月7日17:51付け書き込みにおいて、「bin Salman の考えは improbable telling と言うぐらいに少し変則的なのでしょうか?」 と述べて、興味ある問題提起をしておられます。私はこの段落を読みました時から、この 「improbable」 という表現がかなり気になっておりました。もちろん writer が使用した表現ですが、writer はどういう考えでこの言葉を使ったのだろうか? 即ち、皇太子が述べたという
「the zealots were inspired by the Islamic revolution that had installed a theocracy in Iran a few months earlier.」
という言説を、writer はどう感じて何故 improbable という表現を使用したのだろうか? という点に興味を持ち、考えてみました。

≪当該段落の問題の英文≫:
TIME 4/16日号 P29 段落 ⑩' の最後~P30 段落 ⑭'

「Bin Salman calls Iran the source of every ill in the Middle East―including, to many scholars’ astonishment, religious extremism in Saudi Arabia. The crown prince dates this extremism to 1979, the year Sunni radicals stormed the holiest site in Islam, the Grand Mosque at Mecca, and called for the overthrow of the House of Saud on the grounds of insufficient piety. In bin Salman’s improbable telling, the zealots were inspired by the Islamic revolution that had installed a theocracy in Iran a few months earlier.」

Ⅰ. 上記英文中の、

・「Bin Salman calls Iran the source of every
ill in the Middle East」
・「, to many scholars’astonishment,」(挿入句)

という表現から、writer は、皇太子の上記意見がちょっと極端だと感じていることが読み取れます。


Ⅱ. improbable の意味:
和英辞典では、① 「ありそう [起こりそう]もない」 「本当とは思えない」という意味の他に、② 「ありそうもないが本当の」 という意味も記載されています (ジーニアス大英和)。また、英英辞典 ODE では、 「unexpected and apparently inauthentic」 という定義が妥当な訳ではないかと感じます。

Ⅲ. 可能性の程度に関して impossible と improbable のニュアンスの違い:

辞書とネットで見つけたネイティブの複数の米国人の見解の主なものを整理してみました。

● Impossible is that it is not achievable but
improbable means it is not likely to happen
but it could.
● For example, it's impossible to fly vs. It is
improbable that I get 100% on my test
● Impossible: could never happen
Improbable: unlikely to happen
● Impossible: can not happen or never happen or
never been done.
Improbable: not likely to be true or to
  happen or be done.(But might happen).

● impossible: no one can do it. it just simply
  can't be done. (そういうことは起こり得ない。
  絶対に起こらないということを証明できる。)

  improbable: something is unlikely to happen.
 (そういうことはほとんど起こらない、ほとんど起
  こらないということは稀には起こり得るというこ
  と。)
● impossible means that there is no chance
something could ever happen.
Improbable means that something probably will
not happen, but there is a small chance that
it may.

● 実現の可能性の程度を表わす形容詞(おおざっぱな目安):

85% very likely  
65% probable  
60% likely  
25% possible  
15% unlikely  
10% improbable
0% impossible

● Improbable means it's probably not going to happen.
● Improbable means the probability of something happening is low, as opposed to probable.

e.g.
・My teacher says, 'Nothing is impossible, only
improbable'.
・It is improbable that she will pass the
entrance examination for School of Foreign
Studies, Osaka University.

上記から判断して、improbable という言葉は、可能性は非常に低い(おおよそ10% 程度?)けれども、100% ありえない [100% 不可能、即ち 0%]という意味ではないことがわかります。

従って、上述の皇太子の言説は、通説ではありそうもない意外なことではあるが、可能性としてはひょっとして当たっているかも、と writer が感じて、improbable telling という表現を使ったのではないでしょうか? この記事全体を読んでみて、writer は、皇太子のことを非難(特に Yemen 紛争)あるいは批判的にとらえている箇所が何箇所か見受けられますが、従来のサウジ王族達になかった考え方の斬新さと前向きの姿勢を、好意的に見ている点も感じられますね。

以上、私見です。ご意見歓迎致します。
Matahari 



if your message is modernity and flexibility Matahari

2018/05/24 (Thu) 16:34:29

5/17日の例会にて議論となり解釈上意見が分かれた点を中心に、ネイティブの米国人の先生(元大学講師・大手一部上場企業国際部門英語講師)(以下A先生と呼ぶ)に見解・意見を訊きましたので、ご参考まで、下記の通りお知らせします。

TIME Apr. 16号 P28 の段落 ③' の下記英文について、

In Manhattan, the crown prince hit Starbucks with former mayor and billionaire Michael Bloomberg. He wore a blazer and a shirt open at the collar. It was full regalia at MIT, but a business suit in Seattle for Jeff Bezos and Bill Gates. Clothes may not make the man, but if your message is modernity and flexibility, they say more than “reformer,” a label blanched of meaning by its application to a parade of more traditional Saudi royals.

この段落の英語は、ネイティブの A 先生にとっては易しい文章で、論旨も明瞭なため、読んで即座に writer の言わんとすることがわかった由です。

解釈に関する私の質問に対して、下記見解・コメント
でした。

≪論点1≫ 
上記 if your message is modernity and flexibility における if は条件接続詞 or 譲歩接続詞いずれの訳に解釈するのが妥当か?

《A先生見解》 この if は前後の文脈から判断して、if = even if, even though の意味であるので、このif-節は concessive clause(譲歩節)である。即ち if は concessive conjunction (譲歩接続詞)であるので = even if, even though に置き換え可能である (例会時の私の発表通り)。

≪論点2≫ 
your message is modernity and flexibility の解釈は、「皇太子が自分の服装で最新のモードと柔軟なファッションセンスを訴えよう [ 伝えよう]とする」の類の訳で正しいか?

《A先生》
・そういう解釈(5/17日例会での私の解釈と同じ)でOK。前後の文脈から判断して、この modernity and flexibility は単に服装[見なり](外見)のことを述べた表現であり、modernity も flexibility もmetaphor 表現ではないし、 double meaning(掛け言葉) でもない。皇太子という人間の中身や考え方(内面)について述べた表現ではない。
・この「your」は「人々一般」と「皇太子」の double meaning(掛け言葉)であるが、日本語訳としては「皇太子の」という訳にすればよい。「your」は一般的な人々を指しているが、「皇太子」も人間である以上、この範疇に含まれるので、この言葉は「皇太子」をも指している。英語でこそ、ダブルミーニングの遊びができるが、日本語ではそれができないので、「your」 を「皇太子」と訳すしかないわけである。換言すれば、英語では、あくまでこの 「your」の第一義は「一般的な人々」であるが、「皇太子」も当然それに含まれる、ということだから、「皇太子」という日本語訳で良い。

・この段落にはもう一つ 「the man」 という double meaning 表現がある。格言から派生したセンテンス Clothes may not make the man は、「Clothes make the man.」という有名な格言からきた表現であるので、the man は男という意味ではなく、「人々一般」を指し、「皇太子」もそれに含まれる。即ち、the man という言葉も、「人々一般」と「皇太子」の double meaning である。

・Clothes may not make the man, but if your message is modernity and flexibility, they say more than “reformer,” a label blanched of meaning by its application to a parade of more traditional Saudi royals.

という英文の骨子は要するに次の様なことだと解釈する由。

「服装という外見的な要素は、この皇太子の場合、非常に多くのことを物語っていて、今まで幾度も使われてきたリフォーマー[改革者]という言葉以上の[言葉を超えた]人物だということがわかる。」
つまり、皇太子の場合、服装で内面もわかるとwriter は言っているわけです。その理解に立った時、問題の部分 (if your message is modernity and flexibility,) を服装に限った話として訳しても、最終的な要旨は内面的な話に行き着く(they say more than “reformer,” a label blanched of meaning by its application to a parade of more traditional Saudi royals.) ので、if your message is modernity and flexibility の訳を服装に限った話と解釈すればよい、その方がこの段落の英文の論旨がより通りやすい由。


≪論点3≫
they say more than “reformer,” a label blanched of meaning by its application to a parade of more traditional Saudi royals.

・上記 they say の they は = the crown prince's clothes を指す。they say ~ 「皇太子の衣服を見れば ~ であることがわかる[~であることを伝えている(示している)]の意。

・they say more than “reformer,” a label ~
において、「“reformer”」と「a label 以下」語句の間にあるカンマは「同格」を表わすカンマであり、「リフォーマー[改革者]という言葉[ラベル、レッテル]以上の人物であることがわかる。」の意味。

・blanched of meaning はコーパスでも数多くヒットする言わば慣用的な表現で、blanched ≒ decayed 「色褪せた」の意、blanched of meaning 「意味[意義]が色褪せた」[(言葉が)インパクトを失ってその意味が色褪せてしまった」「語感が弱まってしまった」というような意味。文法的には、blanched of meaning by its application to a parade of more traditional Saudi royals. という長い形容詞句が後ろから a label を修飾している構文であると考えればよい。

・【註 by Matahari】:
以下に、「be blanched of meaning」を使用した例文をコ―パスからいくつか pick up して、紹介します。ご参考まで。

e.g.
① Structurally and thematically. the ending of the flashback suggests that those ideals had been blanched of meaning by political snowstorms quite early on.

② People hardly ever say exactly what they mean, either because they can’t, or they won’t. When you can’t, it may be that either very little thinking has come before the statements, or so much thinking has happened that all the words are blanched of meaning that could have helped the receiver understand anything.

③ The members of one corporation Oedipa looks into are required to use W.A.S.T.E. once weekly, but the content is not dictated, so the message is blanched of meaning: Dear Mike, it said, how are you? Just thought I'd drop you ...

④ "Mission critical", for example, which is sometimes shortened - out of embarrassment, perhaps? - to just "critical". This overused NASA/military cliche is blanched of meaning in the IT world, but heck, it certainly sounds important.

⑤ black cultural productions, including language, are constantly stolen and blanched of meaning and origin without any sort of credit or respect for their original sources and to appropriate aave contributes to that theft.

⑥ The article’s authors claim that, when it comes to menu descriptions 70% are categorized as either generic or textural. Words like “homestyle” have been blanched of meaning and descriptors like “crunchy” only go so far.

⑦  "equality is blanched of meaning in the absence of a dialectical relationship with inequality." Resorting to a comparator masks the fact that not all-differential treatment induces inequality, just as a passion for sameness may promote ...

≪所感 by Matahari≫:
・上述の通り「the man」と「they」が各々 double meaning という点を除いては、私が例会で発表した解釈とほぼ同じA先生の解釈でした。日本語訳としてもほとんど同じ解釈でした。私にとりましては、頭の中では意味がつかめていたのですが、いざ日本語化しようとするとかなり熟考させられる英文だったのですが、A先生は英文を見るなりいとも簡単に解説されたので、ある意味拍子抜けでした。

・やはりネイティブは英語の読解スピードが私などより何倍か早い、というのが正直な感想です。彼等は生来の語彙力と知見を基にして目に入った文字や構文を頭の中で同時瞬間的に理解してどんどん読んでいく訳ですから当然ですが。

上記はネイティブの一米国人の見解・意見です。ご参考まで。  Matahari











the largely Shi'ite Houthisについて - Tea

2018/05/18 (Fri) 08:06:06

久しぶりにこのサイトを開けました。私の知識がほとんどない中東勢力のお話が展開され興味を持ちました。後でゆっくり読ませていただきます。

取り急ぎ昨日のp.29 the largely Shi'ite Houthisについて。

「特定の副詞に限り名詞を修飾することができる(「College Lighthouse英和辞典」。他の辞書にも記述あり)」とありました。
例: Even a child can answer it. The guests were mainly girls. これだと John alone ~と違って、名詞の前に置かれています。largelyを使った例としては、attacked the largely citizens ~ の例などが多数出てきました。

中東の政治 音羽 敏宏

2018/05/15 (Tue) 11:30:40

欧米、日本のメディアは中東での紛争を単純に宗教対立が原因と論じているケースが多いですが、それは 群盲 象を撫でる、に陥る危険を承知しておく必要あるかと思います。

私どもの取引先のオーナー(在Kuwait)はイスラエルと険悪な時代に、なんとイスラエルの大手銀行Rumi Bank,NY支店に大口の預金をしていました。

また5/14/2018のIraq国会議員選挙ではShiia派のトップ
Moktada al-Sadr一派がIraq First、反汚職、をスローガンに掲げ、圧勝。彼はIranとも距離を置いています。Iranの不倶戴天の敵、Saudi Arabiaとも手を組み、先日も皇太子、bin Salmanとサウジで面談しています。

シリアの反政府勢力の中核はアサド大統領(父・息子)
政権下で利権に与れないグループが米国に逃げこみ、
米国の一部組織と組んだ連中です。

宗教は利用されています。 

The Autocrat's Ascent/after 1979 Matahari

2018/05/14 (Mon) 02:04:53

Claremont様
音羽様

記事中の“after 1979”をどう解釈すべきかという点に関する Claremontさんの May7付け2本の書き込みご意見に関して、私の意見を述べさせて頂きます。

Claremontさんが、「1979」を、1979年11月20日に発生したメッカの Grand Mosque Seizure(アル・ハラム・モスク占拠事件)を指しているのか or その事件に先行する同年2月のイラン革命(通称イラン・イスラム革命)(イスラム法学者ホメイニを指導者とする同年4月のイラン・イスラム共和国体制の誕生)のことを示唆しているのか、どちらだろうかで、だいぶ迷われたようですが、理解できます。私も当初迷ったからです。

5月3日の例会直前に記事全文を読みました際に、私もどちらだろうかと迷ったのですが、3日の例会では
イラン革命の事を示唆していると思う、という意見を述べさせて頂きました。今もその考えは基本的には変わりません。従いまして、「音羽さんからのメールが入っており、イラン革命ではないかと指摘」との音羽さんのご意見にも賛成です。

この件は、私も連休の期間中少し気になっておりましたので、記事全文を再度最後の P30 の段落 ④'' まで読み返してみました。また、いくつかの文献もチェックして考察してみました。その結果を踏まえて、私の私見をあらためて述べさせていただきます。

1.結論から先に述べさせて頂きますと、記事中の「after 1979」の1979 の解釈は、下記① or ② いずれの解釈を採っても間違いではないと思います。両方とも正しいと思います。

① 1979年11月20日に発生した メッカの Grand Mosque Seizure 事件を示唆する。

② 1979年2月に発生したイラン革命(イスラム革命)及びそれに伴う4月のイスラム法学者ホメイニ氏を正式の指導者とするイラン・イスラム共和国体制の樹立を示唆する。

理由は、これは英語の問題ではなく、読者の知見、受け止め方・考え方の問題だと思うからです。読者にも色々な知見や考え方・受け止め方があってしかるべきだと思います。ここで、どちらの解釈が絶対正しいと断定してみるよりも、柔軟に解釈すれば良いと思います。どちらかに断定してしまう意義はあまりないと思いますので。

2.段落 ⑧ の最後に述べられている Bin Salman 皇太子の思いである言葉:
“We believe the practice today in a few countries, among them Saudi Arabia, is not the practice of Islam. It’s the practice of people who have hijacked Islam after 1979.”

上記言葉は、writer の見解ではなく、皇太子の考えを込めた皇太子自身の言葉ですが、特に、“hijacked Islam“と言う言葉は、これを直接、文字通りに解釈すれば、サウド王家に不満を持つ過激派武装イスラム教徒が、1979年11月20日に起こったメッカのアル・ハラム・モスク占拠事件のことを示唆していると言う解釈も出来ないことはないと思います。最も神聖なイスラム教聖地メッカのモスク内に武器を持ち込んで、モスク内の信徒を人質に捕って立て籠ったわけですから、広い意味の「hijacked Islam」と言えると思います。

2.しかし、上記皇太子の言葉の中に、“today”という表現や“in a few countries”という表現が使われていることから判断しても、皇太子は、メッカのアル・ハラム・モスク占拠事件のみを問題にして言った言葉ではないと思います。もっと広い意味を込めた、
広義の「hijacked Islam」という言葉だと思います。その意味で、好田さんのHPに記載の好田さんの「1979年以降にイスラム教を収奪してしまった者たち」という日本語訳は適切だと思います。イランのシーア派も含めて、1979年のイラン・イスラム革命以降、過激なイスラム教徒達が中近東のいくつかの国において行ってきた過激な布教・扇動活動、あるいは暴動・テロ事件は、正しいイスラム教の教義(教え)ではない、ということを皇太子は言いたいのだと思います。サウジアラビア国内だけでも、イラン革命後に起こったサウジ東部のシーア派住民が多い油田地帯近辺での暴動、Riyadh の爆弾テロ事件等、サウジ王政を揺るがしかねないいくつかの事件が発生しました。

3.記事にも述べられている通り、皇太子の強い思い込みは、1979年2月のイラン・イスラム革命以降、サウジアラビアがシーア派国イラン・イスラム共和国に対する警戒心・敵対心を強めていったことと関係していると思います。注目すべきは、皇太子はイランを諸悪の根源と見なしていることです。段落 ⑩'& ⑭' における 「Bin Salman calls Iran the source of every ill in the Middle East―including religious extremism in Saudi Arabia.」という表現が、皇太子の考え・思いを如実に表現していると思います。要するに、サウジアラビアのextremism も、サウジ王室の打倒をねらうシーア派国イラン・イスラム共和国のイスラム原理主義の影響を受けた過激主義が根源だという皇太子の思い込みが強いと思います。

4.イラン革命のサウジアラビアへの影響に関してですが、
① イスラム(シーア派)によってパーレビ・シャ―皇帝のイラン王制を打倒したイスラム革命の登場は、イスラム (スンニ派)によってサウジ王制を作ったサウジアラビアの建国原理を真っ向から否定するものであり、イラン革命後、毎年、メッカに巡礼に来るイラン巡礼者が聖地で反米デモを行い、サウジ治安部隊との間で緊張状態が続いたと言われています。

② また、Wikipedia の情報に寄れば、
QUOTE
1979年初頭のイラン革命は、「国内にいるシーア派を刺激すること」および「国家体制の西欧化を批判しイスラム主義を標榜するイスラーム過激派を増長すること」の2つの点でイスラム湾岸諸国(特にサウジアラビア)にとって脅威となった。ルーホッラー・ホメイニーは、サウジアラビアのサウード家支配を厳しく批判し、サウジアラビアの国民や膨大な数の外国人労働者に対して革命を扇動していた。また、事件の首謀者ジュハイマーン・アル=ウタイビーはかつてのイフワーンの指導者スルターン・ビン・バジャードの孫で「アル・イフワーン」を名乗っており、先祖代々のサウジ王室への復讐を目論んでいた。
UNQQUOTE
とのことです。

現に、イラン革命の後、イスラム・イラン共和国に脅威を持ったアラビア湾(=ペルシア湾)沿岸諸国のサウジアラビアを盟主とする Saudi Arabia, UAE, Kuwait, Qatar, Bahrain, Oman 6カ国は、イランに対抗するために、1981年に、湾岸地域における諸分野での協力推進を目指して、湾岸協力会議(GCC = Gulf Coast Conference)を創設しました。

5.イラン革命以前は、絶対王制君主国が多く、比較的安定して平和であった中近東でしたが、1979年2月のイラン革命以後は、湾岸諸国、アフガニスタン等で、過激派の台頭が著しく、それまでなかったような暴動、テロ、地域紛争・戦争に巻き込まれて、混沌とした不安定な中東になってゆきました。イラン革命のアフガニスタンへの悪影響を心配したソ連までもが、アフガニスタンに軍事介入して進攻し、戦況を泥沼化させ、結果的にサウジ人 Bin Ladenを指導者とする超過激派武装集団アル・カイダの誕生、更には2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件のきっかけを作ってしまい、アル・カイダの超過激派テロ戦士に多くのサウジ出身者がいたことが判明して、サウジ王室に世界から非難の目が向けられるという屈辱をサウジ王室は味わいました。

また、シーア派住民の比率が大の Iraq, Lebanon, Yemen はイランの影響を強く受けたこともあり、戦争・地域紛争の現場となり、国土がめちゃめちゃになってしまい、多くの犠牲者を出してしまいました。
また、親欧米でアラビア湾岸地域で最も西欧化されていて、アルコールの飲酒も自由であったあの平和で開放的な旧英国宗主国であった Bahrain 王国までも、「アラブの春 (Arab Spring)」の1つと言われる2011年の「バーレーン騒乱」で王政打倒を叫ぶシーア派デモ隊の暴動が起こりました。バーレーン王家はスンニ派一族ですが、国民の65~75% がシーア派イスラム教徒の国であるため、イランのイスラムの影響も大きいためでしょう。幸い、GCC の連合軍が鎮圧はしましたが、バーレーンは今もその影響を引きずって、サウジ以上に不安定要素を抱えた王国となってしまいました。
バーレーンは、サウジ東岸に近いアラビア湾に浮かぶ島国ですが、1980年代にサウジアラビア東岸と
バーレーン両王国を直接結ぶ超長大連絡橋の架橋工事プロジェクトが実現し、その橋の桁に使用される日本製重要鋼材の大量受注に成功しましたため、私がプロジェクト担当者として何回もバーレーンに出張しました。当時は英国人がバーレン国内の税関や会社で幹部として数多く働いており、私も彼等とビジネスとお酒を一緒に楽しみました。橋でサウジアラビアとつながったため、今では車で両国人が行き来しています。
朝バーレーンへ車で出張したサウジ人が、バーレーンのレストランで酒を飲んで酔っ払い運転をしながら、夕方サウジアラビアに帰着したところを、サウジ側の警官に捕まって逮捕、というケースがあるかもしれませんね(笑)。飛行機で行き来していた時代にも、空港でそういうケースを直接目の前で見たことがありましたから。

長くなって申し訳ありません。
投稿歓迎致します。  Matahari






5月3日の訳文を掲載しました。 - TOMO

2018/05/10 (Thu) 23:39:54

若干コメントを書かせていただきます。
⑤But the man in charge no longer seems of that world.ですが、例会の中でmanが省略されているのだろうか、という意見があり、あまりはっきりしないままでした。
私はof+名詞で形容詞になるので、SVCで形容詞的に使われているともとれるのではないか、と意見を言いました。でもof+抽象名詞が普通なので無理があるかもしれないと思います。
よくof that kindだけで使われることがあるので、要するに、The man no longer seems to be (a man) of that world.とかto belong to that world.の意味でいいのではないかと思います。訳文では「そんな世界とは無縁に思える」としています。

⑩He (Trump) has also invested deeply in the crown prince personally, tweeting reassurances through a string of controversies.
ここの…invested deeply in the crown prince personally…を「個人的に皇太子に大きな投資をしている」と金銭的投資の意味で訳されていたと思います。でも私は金銭投資ではなく「トランプがサウジの皇太子に個人的に入れ込んでいる」という意味でとっていました。意見を言わなくて申し訳なかったです。invested inと前置詞の後に事業や会社ではなく個人が続いている場合を調べてみました。以下の説明は映画の中ででてきたinvest in someoneの質問に書かれた説明です。私の「皇太子に入れ込んでいる」 つまりcommitmentに近い感じです。
‘People now say that they are "invested" in someone or something when they've devoted a lot of time, energy or emotion to it and, as a result, care a lot about it. It is an analogy to financial investment.’
訳の中では「個人的に深い関わりをもっていて・・・」としています。

4月の第二記事米国移民政策の'Bye Dad, I Love You'はあまり読めませんでしたが、できれば最後まで訳して掲載したいと思います。またご意見をお願いします。

Re: 5月3日の訳文を掲載しました。 - TOMO

2018/05/13 (Sun) 20:14:23

of+名詞=形容詞について
'A Shia Cleric's Radical Vision for Iraq'の記事のMoqtada al-Sadrについての文章で次のように出ていました。これはof that worldと同じだと思います。
“I’m very struck by how Sadr has changed a lot of his rhetoric and sort of the thrust of his policies to become less of an Islamist and more of a nationalist,” said Robert Ford,

サウジアラビア在住者 - 音羽 敏宏

2018/05/11 (Fri) 17:29:46

Saudiには2種類の人々が住んでいます。一つはsauji国籍保持者、もう一つはサウジ国籍を持たない人々。前者は
サウジ政府に厚遇されておるが、後者は全く恩恵にあずかっていない。しかも後者の方が前者よりはるかに多い。

これを踏まえれば、④のputative revolutionとは国籍保持者の大部分の人が歓迎している大変革、と解釈されるのではないでしょうか。サウジはIsraelと組んで中東で覇権を握ろうと。しかし、国籍を持たない人々が現政府に不満を持っていることは事実で、まだまだサウジは火薬庫でしょうね。

Re: サウジアラビア在住者 - TOMO

2018/05/13 (Sun) 00:53:09

ありがとうございました。
確かに、皇太子が改革で喜ばせて支持を固めようとしている対象は大多数のサウジ国民で、貧しい外国人労働者は頭にないと思います。それをputativeで表しているなら、意味は「本物の革命ではない」と言う意味になるのでしょうか。実は私はputativeが使われている意味がかはっきりしませんでした。辞書的には「推定上の」と出ているのですがあまり役にたちませんでした。Oさんが言われている「まったく恩恵にあずかっていない人々」は、次のパラグラフに出てくる...and 3 out of 4 Saudi citizens still collect a paycheck from a kingdom where poorer foreigners hold 84% of real jobs.の意味ですね。この個所は「実際の仕事の84%を貧しい外国人労働者が担っている国で、サウジ市民の4人に3人が未だに王国から手ぶらで給料を受け取っている」と訳しています。こんな国を変革しようとしている皇太子の革命はputativeだと記者は言いながら、しかしうまくいけば以下のようにアラブは変わりうる、と書いていると思います。...putative revolution could transform one of world's most retrograde autocracies from exporter of oil and terrorist ideology into a force for global progress.ここは「もしこれが成功すれば、ビン・サルマンが起こす革命とも称されている大改革によって時代に逆行する独裁政治を、石油やテロリズムの輸出国から、グローバルな発展の動力へと変態できるだろう」つまり、時代に逆行する独裁政治はそのままなんですね。あまり中身がないと思いながら「…と称される」で胡麻化しました。これだとso-calledと変わりがなくなり、皇太子が革命を気取っている、を含意しているなら批判的な意味がなくなります。それとも「上手くいけば変貌を遂げる可能性がある」の意味でなら「推定上の」でいいのですが。
中東も米国の介入、イラン核合意離脱でイラン・イスラエルの間で新たな戦争が開始しています。シリアはますますひどい状態になっています。
HPの真ん中にThe Atlanticを置いていますが、次の記事が出ていました。
https://www.theatlantic.com/international/archive/2018/05/iraq-moqtada-sadr/559499/
https://www.theatlantic.com/international/archive/2018/05/israel-jerusalem-embassy-syria-iran/560093/
投稿大歓迎です。またよろしくお願いします。


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